村尾なつめさん。
コンサートピース、映画、広告音楽等、
ジャンルレスに活動を展開している作曲家。
私も学生の頃からお世話になっております。
彼女の新作初演発表。
本日、日暮里サニーホールにて
歌わせていただきました♪
今回出演させて頂いたのは
「TIAA 音の博覧会
~未来に残すべき俊英作曲家による作品群~」。
どの作品からも、
作曲家の皆様の“熱”が伝わってくるような
すばらしいコンサートだったと思います。
そして、なつめさんの作品、
【祈り ~ソプラノとピアノのための~】。
3・11以降、彼女がずっと考えてきたという、祈り。
曲の冒頭とラストには長い長い全休符での“Pray Silently”。
それとはまた別のベクトルで
音と音名をパズルのピースのように一度ばらばらにして
そこに生まれる言葉を再び組み上げて創られた作品。
そして何より。
映像のお仕事もしている彼女ならでは。
聞こえてくる音楽だけでなく
作品自体が視覚的に色彩感にあふれています。
楽譜の音符は色鉛筆でのデザインにあふれ、
そこから得たインスピレーションで
フリーセッションのように音楽が進みます。
シンプルな感情として、カワイイ(笑)!
楽譜の一部は、会場に展示もされていました。
↓ ↓ ↓
それから、セッションの醍醐味として
「うたかるた」「ピアノかるた」が登場。
色鉛筆で自由に描いたイメージデザインや
音符のヒントが記されたカードを
ステージの床一面にばら撒く。
まさに演奏中、
聴衆の目の前で引き当てて
即興で音を創りだしてゆきます。
・・・これは歌い手の私にとっても
どんなカードが出るか全然わからないので
大変チャレンジングな、でもエキサイティングな
音楽のひとときでした。
演奏後。会場のお客様が
ステージのほうに何名も歩み寄られ、
“おみやげ”として記念に
かるたをお持ち帰りになられました!
(もう本当に、ポストカードとしてお部屋に飾りたいくらい、
デザインがカワイイのです!!)
また、発表されていた他の作曲家の方からも
「まるでジョン・ケージの作品のようでした!」
とのご感想をいただきました。
実験的な試みという面も
多分にある曲だったと思いますが、
こうして、この演奏の瞬間を
共有してくださった皆様が、
いろいろな角度から
「何か」を感じて頂けたのだとしたら
心から嬉しいです!!
ぜひまた、あらたな村尾作品で
コラボレーションしたいと思っております♪♪
次の機会を楽しみに・・・ (・▽・)
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