2013年2月17日日曜日

♪ 音の博覧会にて ♪



 村尾なつめさん。
 コンサートピース、映画、広告音楽等、
 ジャンルレスに活動を展開している作曲家。
 私も学生の頃からお世話になっております。
 彼女の新作初演発表。
 本日、日暮里サニーホールにて
 歌わせていただきました♪


 今回出演させて頂いたのは
 「TIAA 音の博覧会
 ~未来に残すべき俊英作曲家による作品群~」。
 
 
 どの作品からも、
 作曲家の皆様の“熱”が伝わってくるような
 すばらしいコンサートだったと思います。


 
 

 そして、なつめさんの作品、
 【祈り ~ソプラノとピアノのための~】。

3・11以降、彼女がずっと考えてきたという、祈り。
曲の冒頭とラストには長い長い全休符での“Pray Silently”。

それとはまた別のベクトルで
音と音名をパズルのピースのように一度ばらばらにして
そこに生まれる言葉を再び組み上げて創られた作品。


そして何より。
映像のお仕事もしている彼女ならでは。
聞こえてくる音楽だけでなく
作品自体が視覚的に色彩感にあふれています。

楽譜の音符は色鉛筆でのデザインにあふれ、
そこから得たインスピレーションで
フリーセッションのように音楽が進みます。
シンプルな感情として、カワイイ(笑)!
楽譜の一部は、会場に展示もされていました。
  ↓   ↓   ↓


それから、セッションの醍醐味として
「うたかるた」「ピアノかるた」が登場。
色鉛筆で自由に描いたイメージデザインや
音符のヒントが記されたカードを
ステージの床一面にばら撒く。
まさに演奏中、
聴衆の目の前で引き当てて
即興で音を創りだしてゆきます。
・・・これは歌い手の私にとっても
どんなカードが出るか全然わからないので
大変チャレンジングな、でもエキサイティングな
音楽のひとときでした。


演奏後。会場のお客様が
ステージのほうに何名も歩み寄られ、
“おみやげ”として記念に
かるたをお持ち帰りになられました!
(もう本当に、ポストカードとしてお部屋に飾りたいくらい、
デザインがカワイイのです!!)
また、発表されていた他の作曲家の方からも
「まるでジョン・ケージの作品のようでした!」
とのご感想をいただきました。


実験的な試みという面も
多分にある曲だったと思いますが、
こうして、この演奏の瞬間を
共有してくださった皆様が、
いろいろな角度から
「何か」を感じて頂けたのだとしたら
心から嬉しいです!!


ぜひまた、あらたな村尾作品で
コラボレーションしたいと思っております♪♪
次の機会を楽しみに・・・ (・▽・)

 
 
 






 

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