2015年10月7日水曜日

♪(。・∀・)全力【椿姫】終演♪


★。*☆゜★。*☆

歌劇【椿姫】!!
無事に終了いたしました!

一生の宝物になるような
美しく、激しい舞台。

その“熱い”椿姫ワールドの
余韻に浸りながら…
反芻と振り返りを。

★。*☆゜★。*☆



まず何よりも
“熱い演出”。
古典的な解釈から、さらに踏み込んだ
原先生の【椿姫】。

夜な夜な宴の享楽にふける人々。
漆黒のドレスに身をつつんだ高級娼婦達は
主人公・ヴィオレッタを
その地位から引きずり下ろそうと
あからさまに冷たくあたり、
純朴な青年アルフレードを
せせら嗤い続け、
あの有名な「乾杯の歌」では
失笑を交えながら
徹底的に二人を追い詰めてゆくのでした。

純粋であるがゆえに、
この時代の、この世界で、
生きてゆく者の悲劇。
これでもか、というくらいの演出。



そして今回自分が演じたのは
「アルフレードの妹」。

本来、台本上にはない役。
しかしその存在によって、
アルフレードの家族が
壊れかけてゆく様を浮き彫りにし、
且つ、ヴィオレッタの
苦悩に満ちた決断を促すための
キーとなる役柄だったのでは・・・
と思います。


実際の稽古でも本番でも、
演技の中で私は常に
涙を流し続けていて。
2幕1場の間ずっと、
もう、目から鼻から
デトックス状態(笑)。

連日の稽古で、
メンタル的にもハードではありましたが、
「役に“入る”前の態勢の作り方」
「舞台上で気持ちを途切れさせない集中力」
というものに関して、こんなにも
勉強させて頂いたことはありません。
自分をコントロールするスキル、
この役を通して得るものは、
かなり大きかったです。

【妹役】を生み出し、
与えてくださった先生方に
心から感謝を・・・!


そして妹役にプラスして♪
1幕&2幕では
高級娼婦の役としても舞台に登場♪

2幕1場・妹(号泣) →
鼻水をぬぐって衣装替え →
2場・イジワル女で出演(笑)

ヴィオレッタを突き飛ばしながら
妖艶な笑いを浮かべるような
オイシイ?役でした!(* ̄∀ ̄)


ラストの第3幕の演出では…
瀕死のヴィオレッタの手を
優しくとってくれるはずの
アルフレードもジェルモンも
全ては、そう、幻影…!
胸の奥から押し寄せる涙に、
打ちのめされるようなラストシーンでした。


とにかく濃厚な原さんの舞台、
【椿姫】界の中でも斬新な演出に、
全スタッフ・全キャスト・
気心しれたいつもの合唱メンバー!
一致団結して取り組んだ
熱い公演だったのです!


舞台の上で共演させて頂いた方々は
ほんと素敵な人ばかり。
B組のジェルモン役・黒田彰さんは
実の“娘”のように可愛がってくださり、
本番では私の好物の
お稲荷さんをさりげなく
差し入れして下さったり…



スタッフさんといえば、
実際のホールで心奪われたのが
照明・美術!
夜更けから朝焼けにかけて
心情の移り変わりが表現された照明は
ほんとに素晴らしかった・・・!


それから舞台上の小道具に至るまで
演出家・原さんのこだわりのアイテムたち。
リアル・アンティーク!
もう舞台の隅々まで19世紀スタイル。
2幕1場は、完全なる
ローラ・アシュレイの世界でした。



会場にお越しくださったみなさまからも…!
「大きなホールでは味わえない
リアル感がよかった」
(涙の粒までよく見えたとか・・・)
「合唱団ひとりひとりの演技、
しっかり意図がみえていた」
「あまりの美しさに
映画【山猫】を彷彿とさせた」
「これは2日公演ではもったいない」
などなど。
お客様の“熱い”ご感想が嬉しいです!
心から感謝申し上げます!


自分としても
この【椿姫ワールド】に触れてしまうと
ちょっともう今まで観てきた椿姫では
物足りなくなってしまうかもというレベル。。
この演出で、
舞台で生きることができて、
幸福感でいっぱいでした!

全力投球だった日々、
公演の余韻に
あとちょっとだけ
浸ってようかな・・・
゚+.゚(´▽`人)゚+.゚








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